SIer出身社内SEが考える「やりたいこと」に蓋をしない働き方

木村 佑吾 × 田丸 麻実 × 山﨑 康平

社内SE

パーソルクロステクノロジーでは、お客様先で活躍している派遣ITエンジニアの方以外にも、自社プロダクトを開発したり、ビッグデータの解析をエンジニアのキャリアサーベイに生かしたりと、社内SEがさまざまな領域で活躍しています。

その中には、以前はシステム開発会社で働いていたキャリアを持ち、パーソルクロステクノロジーへ転職してきた社員も少なくありません。彼ら・彼女らは、システム開発・運用を受け持つ前職から、自身のキャリアを築く次の舞台として、事業会社であるパーソルクロステクノロジーを選んだのでしょうか。

それぞれが前職で抱えていた悩みや新しい職場としてパーソルクロステクノロジーを選んだ理由、今後の目標について、社内SEとして働く3名に聞きました。

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木村 佑吾

2005年入社。前職はSIerでヘルプデスク、システム保守などの一人派遣を経験。
プログラミングをやりたくて、パーソルクロステクノロジーに入社。

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田丸 麻実

2020年入社。SIerでのPL/PM、事務派遣でのデータアナリストのサポートなど経験後、パーソルクロステクノロジーに入社。

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山﨑 康平

2015年入社。前職はSIerでのエンジニア。客先に常駐してERPパッケージの導入や人事給与システムの運用保守に従事。

社内SEの仕事は、開発からインフラ・環境整備まで様々

——パーソルクロステクノロジーの社内SEとして、皆さんが現在担当しているお仕事について教えてください。

山﨑:今は、2つの仕事を兼務しています。1つは、自社サービスのプロダクト開発です。PwCコンサルティングと人材のリスキリング・アップスキリング領域で協業がスタートし、その第一弾としてITエンジニアを育成支援する「はたらくモノサシ」というサービスを鋭意開発中です。

もう1つは、データサイエンティストの仕事です。データをもとに、社内のエンジニアのスキルをチェックして、マネージャーがそのスキルを把握して育成などに活用する取り組みで、データ分析と可視化がメインの業務です。このデータ分析では、田丸さんの仕事とも関わってきますよね。

田丸:そうですね。私はデータを分析する環境づくりやシステム保守の他、山﨑さんが取り組んでいる「はたらくモノサシ」のような新サービスを展開する環境をつくる手続きもやっています。今後自社でデータ活用を進めていくための3カ年計画を策定するなど、それ以外にも幅広い業務を行っています。

木村:私は、おもに基幹システム関連のPM業務に従事しています。自社で、システムやサービスを立ち上げる際、メンバーのアサインからシステムの構築、運用にのせるまでの全てのプロセスに関わっています。他にも、サーバやネットワークといったインフラ管理も私の担当領域です。

山﨑:木村さんの担当は、開発からインフラまで幅広いですよね。

木村:そうなんです。田丸さんと同じように業務は多岐にわたりますね。

ライフスタイルの変化、スキルや環境が転職のきっかけに

——皆さんは、前職はシステム開発会社(以下、SIer)で働かれていたと伺いました。当時のお仕事について教えてください。

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木村:SIerに入社したのは、プログラミング開発に興味があったからです。なのですが、最初の仕事は常駐先企業のヘルプデスクでした。それを1年間やって、その後テスター、システム保守と少しずつ業務が変わっていきました。

本音をいうとプログラミングの仕事がやりたかったのですが、開発経験がないため、自分のやりたい案件に就くことができないまま、2年間在籍しました。

田丸:私も木村さんと同じく、新卒でSIerに入りました。おもに担当したのはインフラ関連のPL・PM業務でした。

木村:PL・PMということは、開発業務は担当していなかったんですね。

田丸:そうなんです。案件もシステム基盤のリプレイスがほとんどでした。やりがいはあったのですがとても忙しい職場で、夫の異動で東京から名古屋へ移り、まもなくして辞めてしまいました。その後は事務派遣で、分析レポートのデータ抽出やデータ加工をやったりしていました。

山﨑:私がSIerにいたときに担当していたのが、とある企業の人事給与システムの保守です。そのシステムが「COBOL」という今ではあまり使われない汎用系の言語で作られていました。

当初は勉強しながら担当していたのですが、数カ月すると主要な業務はほとんど一人でできるようになってきて。もっとメジャーな言語を扱うようなプロジェクトに参加したいと会社に相談していたのですが、2年経ってもなかなか異動することができませんでした。

——今の仕事へ、転職を考えるようになったきっかけは何だったのでしょうか?

山﨑:2つのタイミングが重なったことが大きなきっかけでした。1つ目は、パーソルグループが出しているWebアプリケーションエンジニアの求人募集を見たこと。もう1つは、前の勤め先だった会社の業態変更で労働環境が大きく変わったことです。この2つを受けて、転職するにはちょうどいい時期なのかな、と。

私は、「自分が成長している感覚を得られること」がモチベーションにつながるタイプなのだと思っています。新しいプロジェクトに携わることができればよかったのですが、同じことをずっとやり続けていたので気持ち的にはしんどかったですね。木村さんはどうですか?

木村:私はシステム保守のプロジェクトに携わっていた際に、一緒に働いていた同僚がパーソルグループの方で、「うちにこないか」と誘ってもらったのが、きっかけでした。

当時は、プロジェクトに入ればチームで働けると思っていたのですが、どこへ行っても一人で仕事していました。ですので、開発エンジニアになりたくても仕事や周囲の人を通して学ぶ機会がなく、仕事を続けていくのに不安を感じていました。

田丸:私の場合は、直近の事務派遣の仕事がサポート業務で、その前のPMの仕事と比べるとどうしても物足りなさを感じてしまって。正社員として働ける環境を目指したいと思ったのがきっかけです。

PMをやっていた頃は、3カ月から半年ペースでいろいろな業務を担当できました。中には短納期だったりハードルが高い課題があったりと、とても難しい案件もあったのですが……。それでも充実感があり、さまざまな業界の人とやりとりできて、楽しかったんです。

ただ、ハードな仕事だったので、これをあと10年、20年続けていくのは難しいとは感じていました。

木村:その気持ち、とてもわかります……。

田丸:だからこそ、ハードワークしなくても、これまでやったことのないことにチャレンジできる職場を探していたなかで出会ったのが、今の仕事でした。

「興味ある仕事ができる」「裁量が大きい」そして「直感」が決め手

——転職先を探すにあたって、皆さんが特に重視したポイントはどこだったのでしょうか?

山﨑:やはり今までとは違う、新しいスキルを身に付けられるか仕事ができるかは意識していました。それも、できれば将来性のあるスキルがうれしい。加えて、当時はあまり意識していなかったんですが、最近特に大事だと思っていることがあります。

田丸:どんなことでしょう?

山﨑:「自分が本当にやりたいと思っていることを探す」ことです。そういう思いで転職先を選んだ方が、その後の充実度が大きく変わってくると思っています。少し前まで、20代の頃によく言われていた「我慢して仕事を続けるのが大事だ」という考え方が染みついていたのですが、それよりもこちらのほうが大事だな、と。

そうした「自分が仕事に求めていること」が達成できることのほか、自分が貢献したい、役に立ちたいと思う対象があると、自分自身が成長するきっかけになりますよね。パーソルクロステクノロジーはそのチャンスが多いのでは、と思えたことも魅力でしたね。

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田丸:私は、「現在の自分にあった働き方ができる職場」というのを意識しつつも、最終的には自分の直感を大事にして転職活動をしていました。PM職をやっていたとき、多くのプロジェクトを任される中で、会社やそこで働いている人を見る「野生の勘」が鍛えられたので(笑)、それを生かして良い会社を見つけようとしていました。

木村:野生の勘……! どんな基準で会社をチェックしていたんですか?

田丸:常に意識していたのは、「私が明確に“できない”と言っている仕事を、私に任せようとする企業を避ける」ことでした。私はSIerに勤めていましたがPM職しか経験が無かったので、面接の段階からプログラミングの技能を求める会社はお断りする、といった具合ですね。

その中で今の仕事を選んだのは、早期に現場の担当者に会わせてもらい、社風が自分にあっていることを確認できたことです。具体的には、経験が無くても興味がある業務を任せる意志を示してくれたことや、自分の意見が言えるところですね。

山﨑:木村さんはどうですか?

木村:当時は、転職しようとまでは考えていなかったので、声をかけてもらったことが一番大きかったですね。最終的にパーソルクロステクノロジーに入社を決めたのは、「受託開発があり、チームで仕事ができること」、「開発」に携われること、そして「年収が上がること」の3つが理由です。

田丸:そうですね。安心して働くためには、お給料だってとても大切な要因ですから。

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——入社後、転職前に抱いていた不安は解消されましたか?

田丸:私が期待していたことは達成できたと思います。高い裁量を持って働ける職場がいいなと思っていましたが、思った以上にありすぎて困ってしまうくらいです(笑)。

SIerでのPMの仕事は、目指すゴールはお客様が持っていて、そこに向かっていくプロセスを任されていましたが、パーソルクロステクノロジーの社内SEは、自ら問いを立てるところから考えなければなりません。そこで課題を解決する方法を考えるのは、事業会社ならではですよね。

木村:田丸さんのポジションだと、さまざまな条件によって、考えるべきことが変わってきそうですね。

田丸:そうなんです。それにトップダウンではなく、ボトムアップで自分たちの声が通りやすいというのもやりがいを感じました。自分の問いや答えが必ずしも正しいとは限りません。業務の中でも「やってみないとわからないこと」も多く、自分にも新たな能力を求められる割合が大きくなってきたように感じます。

木村:私も、転職前に抱えていた悩みはすべて解消されました。今は、チームとして動くことも多く、自分一人でやっていた頃よりも、はるかにできることが増えました。社内SEとしては、これまで関連会社や派遣先で培ってきた知見やノウハウをもって会社に貢献しようと、さまざまなプロジェクトに取り組んでいます。

山﨑:自分のスキルや経験を増やしていきたいという面では、順調に行っていると思います。Javaのエンジニアになるつもりで入社したのに、業務範囲がどんどん広がった結果、今では新たなプロダクトを開発したり、WebサイトのUXを考えたり、さらにはデータサイエンティストの仕事を任せてもらったり……。こんなキャリアを築けるとは、自分でも全く想像していなかったですね。

ある意味脈略もなくキャリアを築いてきたのに、 技術の進歩が早すぎて、最先端のところに来てしまった感じはあります。

田丸:それが、今後の山﨑さんの強みにもなりますからね。

山﨑:まさにそうです。「ひとつの専門性を突き詰める」のではなく、「幅広い知識や技術がある」ことが自分の長所だと思えるようになりました。

「やりたいこと」に蓋をせず、働く環境をより充実させたい

——現在のお仕事や働き方で気に入っているところを教えてください。

山﨑:他のグループ会社への異動制度があったりして、「やりたいと手を上げれば、叶えられるチャンスがある」ことですね。

田丸:私の場合は、「驚くほど、いい人が多い」ことでしょうか。みんな忙しいはずなのに「話を聞かせて」と相談すれば、嫌な顔をせずに時間をとってくれますよね。

木村:困ったことがあっても誰かに助けを求めやすい環境なので、とても助かっています。

田丸:例えば社内のイベントがあるときも、皆さんとても協力的ですよね。全員が自分にしかできない仕事を持っていて忙しいはずなのに、みんなでやる時には必ず一致団結してやる。もう少し言いたいことを言ってもいいのでは、と思うくらい優しい人が多いです。

木村:私が関わっている仕事は個人でやる作業がたくさんあります。普通であれば孤独な作業になってしまうはずなのに、困ったことは誰かに相談すればちゃんと返事が返ってくる……。

本来であれば、「それは無理!」と突っ返してもおかしくない状況もあったりするのに。それでも最後まで付き合ってくれるのは、「みんなお互い協力しながらやっていこうね」という暗黙の意識が、上司や部下、世代を問わず根付いているからだと思います。

——最後に、みなさんの今後の目標を聞かせてください。

木村 佑吾 × 田丸 麻実 × 山﨑 康平の写真

木村:私は会社が新事業や新サービスをやるのであれば、そこにジョインして、新たなことにチャレンジしたいと思っています。

私が今やっているインフラ管理は、基本的には「守り」の仕事です。だからこそ、今後は「守り」ではない、新しいことに取り組んでみたいと思っています。みんなが驚くようなプロダクトや、みんなの行動変容を促すようなサービスに携わるのが目標です。

田丸:イメージしているのは、エンジニア向けのサービスですか?

木村:そこも、別に限定していません。田丸さんがやっている分析データや、山﨑さんがやっているプロダクト開発もすごくおもしろいんだろうな、と。

山﨑:お! ご協力いただけるなら、いつでも歓迎しますよ。田丸さんはどうですか?

田丸:私はまだ人に頼ることの方が多いので、今までやっていないことを少しずつ学んで、自分のやれることを増やし、頼られる側になっていきたいですね。山﨑さんはどんな目標を持っていますか?

山﨑:短期目標としては、今やっている「はたらくモノサシ」というサービスを1日も早くリリースすることでしょうか。長期目標としては、エンジニア一人ひとりのやりたいことを実現できる個人最適な環境をつくり、エンジニアがもっと働きやすくなれるような世界を社内で実現したいと思っています。

田丸:その考え方、素敵ですね。私もPM職時代、大変なプロジェクトにジョインされた時に、メンバーになった十数人のITエンジニアさんに「本当に自分がやりたいこと」を聞いたことがあります。そうすると、Linuxが得意だと思っていた方が「本当はWindowsをやりたいんです」と、想像もしていなかった本音を話してくれました。

それからは一人ひとりと話をして、やったことがあろうとなかろうと、できるだけ本人が希望する仕事を任せるようにしました。すると、仕事の質が全体的に上がっていったんです。そんな経験もあって、今一緒に働いている皆さんも「自分のやりたいこと」に蓋をせず、もっと発信していってほしい、と思ってしまうのですが。

山﨑:皆さんが「自分ではなく、誰かのこと」を優先してしまうから、なかなか話してくれないんですよね(笑)。私自身「これまで経験していないことをやりたい」という自分のわがままで転職して、それを実現させてもらいました。

私のように、わがままを貫いて、やりたいことを手繰り寄せられるようなエンジニアを輩出していければいいなと考えています。そうすれば、毎日がもっと充実できるはず。パーソルクロステクノロジーでなら、つくれると思っています。

取材・文=西谷忠和/写真=品田裕美/編集=伊藤 駿(ノオト)

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