事例
エンジニア領域の様々な技術課題に
対応しています。
行政課題における先進技術の実証、拡張現実を使った図書館ARナビゲーションシステム(名古屋市 鶴舞中央図書館 様)
※当サイトは2024年7月1日にパーソルプロセス&テクノロジー株式会社から移管されました。
名古屋市が行政分野における課題解決をテーマに、ロボット、AI、IoT等の先進技術を活用した実証実験の提案を公募し、関連産業の集積・振興、及び先進技術の活用普及を図るオープンイノベーション「Hatch Technology NAGOYA」にて、弊社が実証事業者に選定されました。
- 活用ソリューション・サービス:AR(拡張現実)技術
- 適用業務:オープンイノベーションによる新規ソリューション開発
【導入前の課題】
図書館の利用に不慣れな方が目的の本を探せず困っている
図書館の利用者は、館内にある蔵書検索機で検索を行い、検索結果と館内のフロアマップを突き合わせて目的の書籍を探しますが、不慣れな方は、なかなか該当の書架までたどり着けず困っていることがあります。
またそのような場合、利用者は職員に尋ねることになるため職員の方たちの負荷も上がってしまう要因にもなっていました。
【ソリューション】
屋内でも使えるナビゲーションシステム
利用者の方がご自分で目的の書架にたどり着けるよう、AR(拡張現実)図書館ナビゲーションシステムを開発し、実証実験を行いました。
本システムは、スマートフォンで蔵書検索機のバーコードをを読み取り、スマホのカメラをかざすと現実空間上に矢印が表示され、この矢印で目的の書架まで誘導します。
屋内空間はGPSの信号を受信することができないため、正確なナビゲーションを行うことは困難とされてきましたが、AR(拡張現実)技術を活用することで実現を可能にしました。
【導入効果】
利用者と職員からの高い評価を獲得
これまで目的の本を探すのに4分以上かかっていたのが、本システムを利用することで迷わず該当の書架にたどりつけるため約5分の1の時間で探せるようになったなど、図書館ARナビの導入による高い効果が得られました。特に若い利用者の方たちから「ぜひこれからも使いたい」と高い評価をいただけました。
【成功のポイント】
イノベーティブな組織による技術ハック
今回のオープンイノベーションに応募した開発チームは、先進技術の知見を活かしお客様の様々な課題に対し全員でアイデアを出し合い解決することを継続して行ってきました。 そのようなイノベーティブな組織であることが、今回のようにまったく新しいアイデアである、「図書館ARナビゲーション」が生まれたポイントです。
また、この屋内でのナビゲーションシステムは図書館だけではなく、空港・地下街・倉庫など様々なシーンで活用いただけるシステムです。 そして、ナビゲーションを文字ではなく、矢印などの記号で示していただくことで、外国人旅行者などにも、言葉の壁を感じることなく容易にご利用いただくことができますので、訪日外国人への道案内や、コンサート会場の席の誘導など様々なソリューションに転用可能です。最新技術を駆使した最適なソリューションをご提供させていただきますので、お気軽にご相談ください。