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お客さまのことを理解し、寄り添いながら、約40年にわたって開発を支援。今では「なくてはならない存在」に(株式会社東海理化さま)

スイッチをはじめとした自動車用部品の製造・販売を行う、愛知県に本社を置く株式会社東海理化(以下:東海理化)。パーソルクロステクノロジー株式会社(以下:パーソルクロステクノロジー)との付き合いはとても長く、1986年に初めて当社をご利用いただいてからすでに約40年の月日が流れています。現在は、エンジニアの参画形態も多様化し、派遣支援に加えて請負で業務支援を行うなど、東海理化とパーソルクロステクノロジーは非常に深い関係性を築いています。約40年も当社の技術力を信頼いただいてきた背景を、HMIビジネスセンター ビジネスセンター長の長倉 寿典氏にお聞きしました。

(左)株式会社東海理化 HMIビジネスセンター ビジネスセンター長 長倉 寿典さま
(右)パーソルクロステクノロジー株式会社 技術開発統括本部 マネージャー 中村 雄作

取材日:2025年6月

  • 所属・役職は取材当時のものです。

背景:設計業務の範囲が広がり、自社リソースでは賄えなくなった

──まず、御社HMIビジネスセンターの業務内容についてお聞かせください。

長倉 寿典さま(以下:長倉さま):当社は、自動車用部品の中でも「安全・安心・快適」という3つの言葉につながる製品の開発と提供を行っています。メインのビジネスはスイッチの製造・販売ですが、車室内に搭載される物理的なスイッチだけではなく、「人と車をつなげる製品の開発を行う」という意味でスイッチ事業部をHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)ビジネスセンターという名称に変更しました。また、セキュリティビジネスセンターという部署では、シフトレバーや車のキーといったセキュリティ製品の開発・販売も行っていましたが、今後の自動車、モビリティの変化に合わせた製品提案ができるようにと、3年前にHMIビジネスセンターとセキュリティビジネスセンターが統合され、現在の形になりました。

──御社の業界でのシェアはどのくらいでしょうか。

長倉さま:スイッチだけですと、まだお取引のない国内自動車メーカーもありますが、セキュリティの分野まで製品が広がったことで、国内すべての自動車メーカーとお取引があります。スイッチとシフトレバーでは、国内ではナンバー1のシェアを誇ります。また、当社の売り上げの50%強をHMIビジネスセンターが占めています。


HMI製品やシフトレバー、スマートシステムなど幅広い製品の開発に携わっている

──当社の支援サービスを初めてご利用いただいてから約40年が経ちましたが、導入背景を教えてください。

長倉さま:実は、私が当社に入社したのは30年前で、それ以前からパーソルクロステクノロジーさんには支援に入っていただいていたので、何がきっかけだったかは正直言って分かりません(笑)。しかし、設計業務というのは非常に広範囲で、ただ設計だけをしていればいいというわけではなく、お客さまとの製品の仕様決めから、材料の仕入れ先との調整まで行っています。半分が設計業務、残りの半分が調整業務と言っても過言ではないくらいに業務範囲が多岐にわたっています。そうなると自社の社員だけでは賄いきれなくなってきて、その足りない部分をアウトソーシングした、というのがきっかけだったと考えています。


株式会社東海理化 HMIビジネスセンター ビジネスセンター長 長倉 寿典さま

──1986年4月に初採用していただいた当社のエンジニアが、現在も御社ではたらいているとお聞きしました。1人のエンジニアがそれほど長く勤務させていただいている理由とは何でしょうか。

長倉さま:我々がとても助かっているのが「当社の製品についてとてもよく知っておられ、当社の仕事のやり方も熟知されている」という点です。それこそ私の会社人生より長い期間のお付き合いですから。例えばパーソルクロステクノロジーさんから新しい人に来ていただくことになっても、我々があれこれ教える必要がありません。技術の伝承や我々の持っているノウハウなどが、すべてパーソルクロステクノロジーさんの中で完結してしっかり引き継がれているんです。

──当社の請負サービスのどのような点を高く評価されていますか?

長倉さま:もともとは、メカ設計の「派遣」として来ていただいていたのですが、2008年からは「請負」という形でのご協力もお願いしています。お客さまとの打ち合わせに同席してもらい、情報交換などをしながら、CAD設計やモデリング業務にあたっていただくのが通常の派遣業務なのですが、パーソルクロステクノロジーさんの場合は「お客さまからこういう要求仕様がきた」と伝えるだけで、全部完結してもらえます。細かく一つ一つ指示をしなくても業務を確実に行ってくれる部分が、「これぞ品質の高い請負サービスだ」と、とても大きな安心感につながっています。今日、同席してもらっているパーソルクロステクノロジー 中村さんも、我々の求める設計品質を理解してくれているので、我々にアウトプットを見せる前に中村さんに見てもらって、「このレベルならいい、あるいはダメ」と判断してもらっています。

──社の中村は、現在はマネージメント業務に携わらせていただいています。

長倉さま:東海理化の社内制度で「設計者認定」という制度があります。認定されないと図面に確認のサインができないのですが、中村さんはその制度で認定された1人です。


パーソルクロステクノロジー株式会社 技術開発統括本部 マネージャー 中村 雄作

中村:2003年に東海理化さんに派遣されてから22年間お世話になっています。今は派遣から請負業務に変わっていますが、やはりどうやって品質を担保するかには常に気を配っています。約20人のエンジニアで請負業務を担当させていただいていますが、私の役割は「品質を落とさずに業務を遂行することを、20人のメンバーに伝承すること」だと思っています。

長倉さま:誰が設計したかによって、図面をチェックする度合いが変わってきます。全部の図面を100%チェックしているととてつもない工数になってしまいますが、中村さんが見ているのが分かった時点で心配がいりません。長い経験があって、自社の設計者よりも詳しく当社の製品を知ってくれていますから、大きな信頼感と安心感を持たせてもらっています。

──自動車部品以外では、高い評価を得ているゲーミングキーボードがありますが、この開発には当社としてどのようにかかわりましたか。

中村:キーボードの設計開発は、専属の新規部署が立ち上がり開発が進められていましたが、エレクトロニクス関係のエンジニアが中心となっていたため、筐体設計ができるエンジニアがいない、という課題が浮上しました。そこで当時のビジネスセンター長から「メカ設計のことはプロに任せるのがいいのではないか。パーソルクロステクノロジーの請負に相談してみよう。」とのお言葉から声がかかり、請負受注に至りました。これは当社請負サービスへの信用・信頼からいただけた業務であり、我々としても大変喜ばしい案件となりました。


ZENAIM KEYBOARD ¥48,180(税込)
「常識を変えるギア」として、日本を代表するeスポーツプロチームの監修の下、開発されたゲーミングキーボード。

──新たな領域の製品開発も任されることは、当社に対する信頼の証のように感じます。

長倉さま:繰り返しになりますが、当社の仕事のやり方を熟知されていて、品質のレベル感なども理解されていますから、安心して仕事を任せられます。今、我々の業務の中でも特にスイッチ事業がたくさんの引き合いをいただいていますが、パーソルクロステクノロジーさんならエンジニアのレベルが担保されていて、間違いのない方が支援してくださいます。人材が足りていない中、当社のメンバーが細かく教え込む必要がないのは負担軽減につながっていますよね。

──当社に今後望むことはありますか?

長倉さま:もうパーソルクロステクノロジーさんなしでは間違いなくやっていけません。どんどん人を雇ってくださいと、ずっとお願いしています(笑)。人材さえ確保していただければ、あとは当社とパーソルクロステクノロジーさんの両方で教育もできますからね。これからも引き続きお願いしたいと思っています。

パーソルクロステクノロジーでは、専門知識と豊富な実績を活かし、業務の全プロセスをトータルで請け負うことで、お客さまの課題解決に向けた柔軟で高品質なサービスを実現します。潜在的な課題を洗い出し、最適な手法を用いることで生産性向上を目指します。

和気あいあいとしたインタビューの雰囲気から、当社が東海理化さまの信頼を得てご支援できていることが伝わってきました。ご協力ありがとうございました。


社名株式会社東海理化
所在地愛知県丹羽郡大口町豊田3-260
設立1948年8月30日
主要製品自動車用各種スイッチ、キーロック、シートベルト、シフトレバー、エレクトロニクス応用製品、ステアリングホイール、コネクター、ミラー、樹脂ホイールカバー、オーナメント
URLhttps://www.tokai-rika.co.jp/

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