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「コスト削減だけでなく、今後の知見も獲得」――Azureコスト最適化ソリューションで月額約170万円のコスト削減を実現(ニッセイ・ウェルス生命保険株式会社さま)
脱データセンターを掲げ、クラウドシフトを推進するニッセイ・ウェルス生命保険株式会社(以下:ニッセイ・ウェルス生命)。Microsoft Azure利用料の増大が課題となる中、パーソルクロステクノロジー株式会社(以下:パーソルクロステクノロジー)の「Azureコスト最適化ソリューション」を導入し、月額約170万円、年間約2,000万円のコスト削減を達成しました。無料アセスメントをきっかけに始まったプロジェクトの経緯と成果、そして今後の展望について、ニッセイ・ウェルス生命の石川 太郎さま、市川 和馬さまにお聞きしました。

(中央)ニッセイ・ウェルス生命保険株式会社 IT本部 ITインフラ推進部 IT基盤運用管理G ITサーバチーム チーム長 石川 太郎さま
(右)ニッセイ・ウェルス生命保険株式会社 IT本部 ITインフラ推進部 IT基盤運用管理G ITサーバチーム 主任 市川 和馬さま
(左)パーソルクロステクノロジー株式会社 DXソリューション本部 アシスタントマネージャー 前里 仁美
取材日:2026年3月
- 所属・役職は取材当時のものです。
クラウドリフトの推進とともに増大するコスト。「どうにかならないのか」という声
──まず、お二人のご担当業務について教えてください。
石川さま:IT基盤運用管理グループというインフラを担当する部署に所属しています。サーバチームとネットワークチームがあり、私はサーバチームのチーム長、市川は主任を務めています。オンプレミスもクラウドも隔てなく、どちらも担当している20名ほどのチームです。
──御社のクラウド活用状況について教えてください。
石川さま:当社では中長期計画として「脱データセンター」を掲げており、クラウドシフトを推進しています。主に使っているのはMicrosoft Azure(以下:Azure)で、150程度のリソースを運用しています。そのほかに基幹システム用としてOCI(Oracle Cloud Infrastructure)も利用しています。クラウドの運用自体は、オフサイトの運用ベンダーに委託しています。
──コスト最適化ソリューション導入前は、クラウドコストについてどのような管理をされていましたか。
市川さま:IaaS※1のリザーブドインスタンス※2(以下「RI」)について、同一マシンタイプのうち、80%程度の台数分を購入するという施策は実施していました。ただ、それ以外に適切な管理方法が分からない状況ではありました。
- IaaS: Infrastructure as a Service。仮想サーバーや仮想ネットワークなどのインフラをクラウド上で提供するサービス形態であり、利用者はOSやミドルウェア、アプリケーションなどを自ら管理・運用する。
- リザーブドインスタンス:Reserved Instance。1年または3年などの利用を前提に契約することで、該当する利用料金に割引が適用される仕組み。

ニッセイ・ウェルス生命 IT本部 ITインフラ推進部 IT基盤運用管理G ITサーバチーム チーム長 石川 太郎さま
石川さま:コストへの課題意識自体はありました。クラウドの利用領域が拡大するにつれて金額も大きくなり、さらに為替の影響で利用料がどんどん膨らんできて、ITファイナンス部門から「ここの費用が大きいけれど、どうにかならないか」と定期的に言われていました。とはいえ、システム導入の都度、適正なリソースで構築してきた積み上げですので、適正な範囲だという認識ではありました。月に1,500万円ほどの利用料でしたが、5年スパンで見ればオンプレミスと大きな差はないくらいかなと。クラウドだから安いというイメージは、正直あまり持っていませんでした。
無料アセスメントなら「結果が出なくても損はない」
──パーソルクロステクノロジーのソリューションを知ったきっかけを教えてください。
石川さま:社内の担当者が、パーソルクロステクノロジーさんのWebサイトでアセスメントの無料キャンペーンを実施しているのを見つけたのがきっかけです。無償なので、結果が出なくても損はない。であれば、やってみてもよいのではないかというところから始まりました。
──どのくらいの削減効果を期待されていましたか。
市川さま:あまり大きな成果を見込んでしまうと、かえって実態以上の期待を抱かせてしまうのではないかと考えていました。そのため、まずは無理のない範囲で、少しでも改善が見られれば十分だという認識でした。正直なところ、1〜2%でも、削減できれば良い、というくらいの期待値で臨んでいました。
──導入にあたっての懸念はありましたか。
市川さま:特にありませんでした。無料キャンペーンの資料によれば、パーソルクロステクノロジーさんはMicrosoft Japan Partner of the Year Awardを5年連続で受賞されているようで、Azureに関する専門的な知見をお持ちだという印象があり、安心してお任せできました。
不要リソースの削除からRI最適化まで、約2.5カ月で集中対応
──コスト最適化の流れを教えてください。
市川さま:無料アセスメントの結果、大幅にコスト削減が見込める余地があることが明らかになりました。そこで、「Azureコスト最適化ソリューション」の本格導入を決定しました。
前里:まず2025年8月から約1カ月間のアセスメントを行い、削減できる余地をすべて洗い出しました。その後、12月から約2.5カ月間で実施フェーズに入りました。年末年始を挟むため、実質の作業期間は2カ月弱です。
実施内容としては、まず不要リソースの削除から着手しました。不要なバックアップデータの削除などです。次にリソースサイズの最適化として、Azure App ServiceやAzure SQL Databaseのサイズ適正化を行いました。その上で、RIの見直しに取り組んでいます。すでに購入済みのRIとの調整をしながら、使われていないものの買い換えや、IaaS以外のサービスへのRI適用なども行いました。従来は「稼働中のマシン台数の80%程度を購入」というルールでしたが、実使用量ベースでの判断に切り替えています。
Azureコスト最適化ソリューションは3つのステップで課題を解決

アセスメント
コスト構造を分析し、削減可能金額を試算します
ダウンサイズ
分析結果を基にコストを最適化・削減する施策を順次実施します
オペレーション
圧縮されたコストを事業プランに合わせて必要最低限の価格で維持します
Azureを利用する中で、コスト分析を行う時間がない、コスト削減の方法が分からない、エンジニアのコスト意識を向上させたいなどの課題を3ステップで解決します。
市川さま:週次の定例会議で進捗管理をしてくださるほかに、週3回ほどショートミーティングの場を設けてくれて、わからないことや不安なことをすぐ解消してくれました。短い期間の中でもきめ細かくフォローしていただけたと思っています。

ニッセイ・ウェルス生命 IT本部 ITインフラ推進部 IT基盤運用管理G ITサーバチーム 主任 市川 和馬さま
──大変だったことはありますか。
市川さま:やはり、他部門との調整でしょうか。リソースの設定変更を伴う部分については、開発部門に「こういう理由で変更したい」と説明して、まずは開発環境で検証してもらい、社内の変更諮問審議会に付議して承認を得るという手順を踏む必要がありました。開発部門としては、できるだけ長いテスト期間を確保したい意向がありますが、プロジェクト期間は決まっているため、十分な時間を取るのが難しい状況でした。
石川さま:とはいえ、大多数はRIの購入だけでマシンスペックを変えずにコストを下げられるため、開発部門への伺いが必要なものは、5つのケースだけです。このうち、調整が付かず2つは見送りとなりました。調整には難儀したものもありましたが、クラウドですから、再起動一発でマシンタイプを変更できます。「ダメだったらすぐ戻せますよ」と言えるのはクラウドの良いところです。実際、「戻せるのなら、やってみましょう」となったケースもありました。
──パーソルクロステクノロジーが提供したコストレポートはいかがでしたか。
市川さま:実は、そこが非常に助かったところです。今使っているリソースの設定値に対して、「実際の使用率がこれくらいだから、ここまで落としても問題ない」という算出根拠を逐一出してもらえました。社内で変更の付議をする際にも、そのコストレポートを基に説明できました。自分たちだけでやろうとしたら、データを集めるだけでも相当な工数がかかりますし、どれくらい下がるかも分からないところに時間をかけるのはもったいない。それをすべて丸ごとやっていただいて、エビデンスとして活用できたのは大きかったです。
月額約170万円の削減効果。コスト最適化の知見獲得も
──導入後の成果について教えてください。
石川さま:月間約170万円の削減効果を得ることができました。年間にすると約2,000万円です。5年後を見据えると、今回の知見を活かすことで、従来の年間8%程度のコスト上昇率を、6%程度に抑えられる見込みです。5年後には年間5,000万円程度の差が出てくる計算になります。
──コスト削減以外に、価値を感じた点はありますか。
市川さま:一番大きいのは、コスト最適化に対する知見を得られたことです。これまでは、コスト最適化と言っても、RIの購入くらいしか方法がないと思っていましたが、IaaS以外にもRIが適用できるサービスがあるということを今回初めて知りました。
石川さま:それは本当にそうですね。RIはIaaSにしかないものだと思っていたので、「サーバー以外のRIも買えるんだ」というのは新発見でした。それから、不要リソースの見直しという観点も抜けていました。サーバーやシステムを廃棄するときに不要なものは一緒に消しているつもりでしたし、インフラ側で全部コントロールしているはずなのに、整理したら意外と出てきました。
市川さま:RIの購入方法についても、「ディストリビューターによって購入できるものとできないものがある」「実務ではこういう使い方が一般的」など、本当に細かいところまで教えてくれました。実務を元にした知見は、なかなか手に入らないため、とても貴重でした。
──第三者の視点が入ることで良かった点はありますか。
市川さま:社内だけで模索しても表面的なところしか分からず、深いところまで知っているエンジニアがいないと内製でやるのは難しいと感じました。やはり、外部のプロフェッショナルに見てもらうのが一番手っ取り早いと思いました。
石川さま:当社はクラウドの運用を既存ベンダーに委託しているのですが、運用の枠組みでコスト最適化をしようとすると、実運用との工数配分が難しくてなかなか進みません。コスト最適化を、片手間にやるのは本当に難しいです。今回のようにコスト最適化を切り出して、専門のチームに任せたからこそ、短期間で成果が出たのだと思います。
市川さま:そして第三者に入ってもらうことは、セカンドオピニオン的な意味合いもあります。既存の運用ベンダーとは別の、まったく新しい視点で見てもらうことが大事なのかなと思います。
得られた知見を活かし、構築段階からコストを意識した設計へ
──今後のクラウド運用で取り組んでいきたいことはありますか。
市川さま:今回は、すでに構築されたシステムを評価してコストを最適化するという対応でした。今後は、もらった知見をもとに、新しくシステムを構築する段階から、コスト効率を意識した設計ができるようにしていきたいです。今ある環境を当たり前と思わずに、定期的に見直していく意識が大事だと改めて感じました。
石川さま:自分たちでもナレッジを蓄積して、適切な判断ができるようにしていきたいですね。今後はAzure以外のOCI環境にも同じようなことができないか、検討していきたいと考えています。
前里:今回のソリューションでは、Azureが提供するコスト管理ツールを活用した仕組みも併せてご提案しています。コストの異常値を検知してアラートを上げる仕組みを導入することで、継続的なコスト管理が可能になります。

パーソルクロステクノロジー DXソリューション本部 アシスタントマネージャー 前里 仁美
──最後に、同じような課題を抱える企業に向けてメッセージをお願いします。
市川さま:クラウドの深い部分まで知っているエンジニアが社内にいないと、内製でコスト最適化を進めるのは難しいと思います。一度、外部のプロフェッショナルに見てもらうのが一番です。自分たちでは気づけなかった削減ポイントが見つかりますし、同じ悩みを持っている方には、まず相談してみることをおすすめします。
石川さま:既存の運用ベンダーがいるケースでも、セカンドオピニオン的に別の専門家に見てもらうことは大事だと思います。運用の中で片手間にやるのではなく、コスト最適化だけを切り出して任せることで、短期間で成果を出すことができました。コストを下げた分、新しいサービスの導入にも投資しやすくなるので、単純な削減以上の効果があると思います。
パーソルクロステクノロジーのスピード感とクオリティの高さを評価してくださった石川さまと市川さま。取材の終盤に石川さまが語った「コストを下げた分、新しいことに挑戦しやすくなった」という言葉が印象的でした。ご協力ありがとうございました。

| 社名 | ニッセイ・ウェルス生命保険株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都品川区大崎二丁目1番1号 ThinkPark Tower |
| 設立 | 1907年 |
| 事業内容 | 生命保険業 日本生命グループの一員として金融機関窓販領域を中心に資産形成・資産承継に資する商品・サービスを提供 |
| URL | https://www.nw-life.co.jp/ |
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