事例
エンジニア領域の様々な技術課題に
対応しています。
既存車両を進化させるバイワイヤ操作装置の開発
~投資コストを抑えた自動運転化、遠隔操作化を実現~

※写真はイメージです
近年、物流業界ではドライバーの高齢化や人材不足、人件費の上昇といった課題が顕在化しており、自動運転車両はこれらの課題を解決する有効な手段の一つとして注目されています。パーソルクロステクノロジーは、こうした社会的課題を背景に、自動運転をはじめとする次世代モビリティ開発における技術支援を積極的に推進しています。
今回、大手総合重工業メーカーに対し、当社は既存車両を改造した自動運転化(レトロフィット)開発を行いました。本取り組みでは、新規車両の導入ではなく、既存資産を最大限に活かすことで、導入コストや開発期間の抑制を図りながら、自動運転化を実現しています。
当社には、自動車開発分野で培った豊富な知見と高い技術力を有するエンジニアが多数在籍しており、自動運転化に関する要件定義から設計・開発、実験・検証まで、開発プロセス全体を一貫してサポートすることが可能です。
本事例では、重工業分野という異分野のお客さまへの支援を通じて明らかになった課題や、それに対する具体的な支援内容、得られた成果についてご紹介します。
活用事例
導入前にお客さまが抱えていた課題
- 大型車両の自動運転に関する知見を必要としていた
- 既存の制御技術を、高速走行・大量積載といった大型車両領域へ展開したいという狙いがあった
- 既存車両に後付けできる「バイワイヤ操作装置」の開発が必要だった
- 開発にあたり、試験走行や実験評価を実施できる外部パートナーを探していた
支援内容
お客さまが扱う商材には、倉庫や工場内で稼働し、自動運転技術を内包した無軌道無人搬送車があります。同社では、この技術をさらに高速走行や大量積載が求められる分野へ展開することで、自動運転のメリットを一層高めたいと考えていました。
公道走行を伴わず、稼働エリアを限定する運用を前提とすることで、基本的な制御仕様については既存技術の応用が可能である一方、制御対象となる大型車両についてのノウハウが、展開を進めるうえでの障壁となっていました。
そこでパーソルクロステクノロジーでは、大型トラックおよび特殊車両の量産開発実績を活かし、自動運転化へのレトロフィット技術に加え、当該車両を用いた専用道路での試験走行に関する技術開発を開始しました。試験走行においては、当社の実験評価ドライバーによる高い専門性とスキルが期待できることから、テストコースを使用した自動運転制御の適合、検証試験走行などを実施しています。
さらに、「試験車両の運転サポート」に加え、車両を外部から制御可能とする新規装置の開発、およびその各種デバイスを搭載するための関連改造業務についても、ご相談をいただきました。
| 担当分担・開発内容 | |
|---|---|
| お客さま |
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| パーソルクロステクノロジー |
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バイワイヤ化のシステム構成


バイワイヤ操作装置を搭載した車両詳細


キャビン各所に配備された関連コンポーネント。バイワイヤ操作装置の設計・製作・配置、操作装置と各コンポーネントを接続するハーネスの設計・製作もパーソルクロステクノロジーが担当
- ( )は各デバイスのスイッチ/レバー設置場所を示します
- デバイスの実形は図形状とは異なります
導入効果
- 車両側の改造を最小限に抑えることを可能とするバイワイヤ操作装置を開発したことで、既存のさまざまな車両への適用が比較的容易となった
- 自動運転コントローラーによる無人運転とオペレーターによる遠隔運転の双方に対応した車両を実現
- 自動運転車両を新規導入する場合と比較し、投資コストを抑えつつ自動化が可能となった
- 最大100トンの貨物を積載したトレーラーによる走行試験を実施し、実運用を想定した安全性を確認
- 重工業分野と自動車産業分野という異なる産業間で、最新技術や知見の相互共有、連携を実現
パーソルクロステクノロジーは、商用車開発で培ってきた知見と高い技術力を強みに、建設機械、農業機械、特殊車両など、幅広い分野において車両開発支援の実績を積み重ねてきました。
車両開発については、丁寧なヒアリングを通じて潜在的な課題を引き出し、課題解決に最適な技術・手法を提案します。 企画構想段階における支援やコスト管理を含め、車両設計、CAEによる構造解析・流体解析、モデルベース開発(MBD)、さらには実験・検証まで、一連の開発プロセスをトータルでサポートする体制を構築しています。
各サービスの詳細は下記をご覧ください。
・レトロフィット自動化サービス
・実験・認証サービス
・高品質ハーネス試作