コラム
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組込み制御ソフトのスペシャリストとして
#EV・HEV開発
2022.11.10
エンジニア紹介
目次
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組込み制御ソフトのスペシャリスト: 尾崎 勝彦
専門分野
家電ソフトウェア、HV・EV・PHVなどの電動車のモーター制御ソフトウェア・プラットフォーム、デジタル回路設計
仕事内容
制御盤の配線およびハンダ付けからキャリアをスタートし、センサー部品のアナログ回路設計、デジタル回路&ソフトウェア設計、複合機やTVなどの家電のソフトウェア設計、HVやEV・PHVのモーター制御など、さまざまな開発を経験。現在は医療ロボットや新型モビリティの制御ソフト開発など多くのプロジェクトを担当。
組込み制御ソフトについて
「制御ソフトの開発では、ソフトの理解に加え、ハードの知識もあると大きな強みになります。各センサーからの入力タイミングなどを設定するには、周辺回路の反応を見ながらの判断が必要ですし、アクチュエータへの出力信号の設定も、使用するハードの仕様や性能を理解することで、正しく機能を生かす事ができます。
特に、ハード側に近いプラットフォームまで含めた開発となると、モーターに対する電気信号や電子回路についての理解も求められます」と語る尾崎は、制御ソフトに携わる前はハードウェアの開発に携わっていたため、そのときの知見を生かすことで、「”制御”という技術をトータルで理解できる強み」を得ることができたそうです。
▼パーソルクロステクノロジーの制御ソフト開発例
(「EV・HEV開発」のサービスページより抜粋)
自動車のモーター制御 ECUソフト開発
- ジェネレーター(発電用)・モーター(駆動・回生ブレーキ用)制御
- SILS・HILS(CRAMAS)環境構築・動作検証
- 自動検査ツール開発
- AUTOSAR準拠のプラットフォーム開発
この技術の将来性について
この分野の将来性については…
「今後は自動車や家電などの多機能化・高度化がさらに進み、組込みマイコンの分野も細分化されています。パソコン機能を小型化したラズベリーパイ(Raspberry Pi)から、もっとシンプルなアルドゥイーノ(Arduino)さらに小型化・低消費電力化されたリーフォニー(Leafony)やセンサー一体型など、開発案件ごとに適したハードが選択されるようになってきました」とのこと。また「近年は言語を選ばずに開発できる環境が整ってきていますので、IoTなど最新技術の開発においても入口は容易になる方向へ進化しています」と、これからこの分野を学ぼうと考えている人々にとっても明るい情報を得る事ができました。
仕事上の重要な価値観
最後に仕事で大切にしている価値観を聞いてみました。
「まずはお客様の側に立って考えることです。技術は日々進歩していますので、プラスアルファの機能や、読みやすいプログラムやマニュアルの作成、故障診断や復帰しやすさなどへの対応・対策など、仕事をしているとやりたくなることが数々出てきます」と開発への熱い思いを語る尾崎。 そして「お客様の期待を超えることはなかなか難しいのですが、常に付加価値を意識しています。ただ納期とのバランスもありますので、理想とするアウトプットとは何かということを経験上考えるようになりました」と話す尾崎からは、時間と闘いながら生み出される成果物へのこだわりや愛情も感じることができました。
チャレンジ精神に富む尾崎は、各方面での幅広い知見を持つエンジニアであり、HVやEV・PHVなどの電動車のモーター制御関連の経験も豊富なため、パーソルクロステクノロジーの優秀な人材の一人として今後の活躍に注目が集まっています。
関連サービス「EV・HEV開発」
環境への対応などで、近年、世界的に需要が高まる自動車の電動化。
パーソルクrステクノロジーでは自動車の設計・実験に関する長年の知見を活用し、電動化のコア技術である電池パック、PCU、モーターや、それらの関連部品などの開発を行うお客様のビジネスに貢献しています。また、乗用車以外にも商用車や農建機の電動化対応も可能です。
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