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パーソルクロステクノロジーとリモートロボティクスが新サービス提供に向けたユーザーエクスペリエンス検証を実施

~ロボットの遠隔操作を担当する人材とはたらき手を求める企業とをつなぐ新しいマッチングサービス 2024年度中に提供開始を目指す~

はたらき手を求める企業が、導入したリモートロボットシステムの遠隔操作業務を自社以外の人材に依頼できる仕組みを提供するため、パーソルクロステクノロジーとリモートロボティクスは、昨年11月に協業を開始しました。リモートロボティクスのパートナー企業である株式会社豊電子工業(愛知県刈谷市、代表取締役社長:盛田高史、以下:豊電子工業)が構築したリモートロボットシステムとリモートロボティクスが提供する毎日のロボット遠隔操作業務を実現するクラウドサービス『Remolink(リモリンク)』を活用し、ユーザーエクスペリエンス検証を行いました。検証では、プラットフォーム提供者・人材提供者・リモートロボットシステム提供者それぞれの立場から、ロボット遠隔操作のための最適なアプリケーション構築や、ロボットの遠隔操作業務を担当するリモートワーカーへのトレーニング方法などを検討することを目的としました。

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■検証概要

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リモートロボットシステムを導入した事業者から、人材パートナーとしてパーソルクロステクノロジーがロボットの遠隔操作業務の実施依頼を受けたと仮定します。今回は、同社所属のリモートワーカーへの教育(図内⑥)、受託した業務を遂行する(図内⑦)と仮定し、ユーザーエクスペリエンス検証を行いました。

主な役割と検証目的

パーソルクロステクノロジー:
人材パートナーとしてロボットの遠隔操作業務を受託するため、所属するリモートワーカーに向けて最適な作業手順書の作成方法やトレーニング方法の在り方を検討する。

リモートロボティクス:
プラットフォーム提供者として、自社が提供するクラウドサービス『Remolink』のもつ機能が、人材パートナー企業ならびにリモートワーカーにとって十分であるかを確認し、ユーザーエクスペリエンスの改善点を見つける。

豊電子工業:
ロボット技術パートナーとして、パーソルクロステクノロジー所属のリモートワーカーにとって最適なロボット遠隔操作のためのアプリケーション構築のポイントを明らかにする。

検証実施日
2024年2月19日

検証実施場所
豊電子工業(愛知県刈谷市)第2工場・会議室
パーソルクロステクノロジー(東京都新宿区)本社会議室

ユーザーエクスペリエンス検証フロー
①パーソルクロステクノロジーが作業手順書を作成
豊電子工業の工場にて、リモートワーカーを管理する立場となるパーソルクロステクノロジーのSV(スーパーバイザー)が、対象となるリモートロボットシステムを実際に見ながら、システム概要ならびに遠隔操作業務の内容を理解し、リモートワーカー向けの作業手順書を作成する。

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②リモートワーカーの教育と遠隔操作検証(愛知県にて)
豊電子工業会議室にて、パーソルクロステクノロジーのSVが作成した作業手順書を元に、対象となるリモートロボットシステムへの知識がないリモートワーカーに対して対面でOJT※1を実施。OJTを受けたリモートワーカーが、実際にロボットの遠隔操作が実行できるかを検証。
※1 OJT:On-the-Job Trainingの略で、新しい業務を行う人材に対し、実務を通じて知識やスキルを身に付けてもらうための人材育成の手法

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③リモートワーカーの教育と遠隔操作検証(愛知県―東京都間にて)
対象となるリモートロボットシステムを見たことがない、パーソルクロステクノロジー新宿本社にいるリモートワーカーに対し、SVが愛知県よりオンラインでOJTを実施。OJTを受けたリモートワーカーが、実際に東京から愛知県にあるロボットの遠隔操作を実行できるかを検証。

■検証結果

一連の検証を通じて、各社、以下のことが明らかとなりました。

パーソルクロステクノロジー:

  • 業務開始に要するロボットの遠隔操作訓練回数は想定の5分の1の結果となり、SVによる作業手順書を用いたOJT形式のトレーニングがリモートワーカーにとって効果的であること
  • OJT形式のトレーニングはオンライン形式でも成果を発揮すること

リモートロボティクス:

  • 自社が提供するクラウドサービス『Remolink』のもつ機能は、ロボットの遠隔操作業務実施において十分であること
  • リモートワーカーの業務の質を向上させるため、作業手順書や各種情報の表示に関するユーザーインターフェース・ユーザーエクスペリエンスの改善余地があること 

豊電子工業:

  • リモートワーカーがロボットの遠隔操作を迷いなく確実に行うために、作業手順と遠隔操作アプリケーション操作が1対1になるよう構築すること

■今後の展開

今回の検証を通じて、人材パートナー・プラットフォーム提供者・ロボット技術パートナーそれぞれの立場で、サービス提供開始に向けた課題を発見することができました。
今後も複数のデモシステムやエンドユーザーさまの環境にて検証を進め、はたらき手を求める企業・新たなはたらき方を求めるワーカーのどちらもが安心して利用できるサービスの構築を目指していきます。

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