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レポート
28歳の自分がこれから活躍できる領域とは?
言語よりも価値で強みを持てるエンジニアを目指してRPAへ

パーソル総合研究所が行ったITエンジニアの就業意識に関する調査によると、キャリア不安の1位は「自分の技術やスキルの陳腐化(46.5%)」、3位は「新しい技術やスキルの習得(43.6%)」が挙げられました。パーソルテクノロジースタッフに転職するエンジニアの中にもそれらの課題を感じて新たな挑戦を行うエンジニアが大勢います。

パーソル総合研究所 ITエンジニアの就業意識に関する調査

当社では2020年4月にRPAエンジニア派遣部門を「デジタルワークチェンジ」グループと名称変更し、RPAツールを使いこなすだけではなく、それらを手段として本質的な業務効率化に向けた提案ができる「デジタルワークチェンジエンジニア」の育成に取り組んでいますが、30歳を目前に新たな技術に挑戦することにしたエンジニアの事例をご紹介します。

【事例紹介】

20代の開発エンジニア 小林はJavaとCobolを用いてパッケージ化されている地方自治体向けシステムの保守・運用に5年間携わっていました。新たな言語への興味もあり、自分らしく活躍できるフィールドを求めて転職。2020年4月にRPAエンジニアとしてパーソルテクノロジースタッフに入社し、現在はより高度なスキルを持ったデジタルワークチェンジエンジニアを目指しながらチームのマネジメントにも挑戦しています。

自分が活躍できるフィールドへの転職。 興味を持ったAIからRPAと出会う

2019年、地方自治体向けシステムのある導入・保守・運用を5年間行っていた小林は、エンジニアとしてもっと幅広い経験を積むために転職を検討していました。

小林「当時、私が使っていたJavaとCobolは、自分より圧倒的に経験を積んだエンジニアが世の中に大勢いる言語。この言語をやり続ける限りは技術力と経験において、先輩エンジニアたちに敵わないだろうと思っていました。また、5年もの間、ずっと1つのプロダクトに関わって来たので、エンジニアとして他の開発環境で通用するのだろうか?という心配もありました。そこで30歳までに新たな言語を習得して転職しようと思い、学ぶべき言語について考えました。PythonやKotlin、Goなどを検討しましたが、2言語を5年間やっている時に『言語はあくまでツール。言語だけでは解決できない課題がある』と感じていたので、“言語が使える”ということよりも、“どんな課題が解決できるのか”という価値に重きを置いて、言語ではなく分野で強みを持てるような転職を実現したいと漠然と考えていました」

これから自分が強みをもち活躍できるのはどんな分野なのか―。小林は、偶然見かけたネット記事をきっかけに、転職活動の方向性を具体的にすることになります。目にしたのはIBM WatsonによるCobolからJavaへのマイグレーションに関する記事でした。

小林「衝撃を受けました。人間が言語を置き換えてデータ移行作業をすると、途方もないほどの時間を要しますが、AIが活用できるなら、これまで考えられなかったほどのスピード感で進めることができますから。私は根がミーハーなので(笑)興味を持ったらすぐに行動に移すタイプ。すぐにいくつかのAI関連セミナーを探し、毎週末に参加するようになりました」

セミナーで情報のキャッチアップを行いながら、並行してAI関連職への転職ができないかについても調べ始めた小林がパーソルテクノロジースタッフに出会ったのは「AI×RPA」をテーマにしたエンジニア向けセミナーでした。

小林「RPAについては名前程度しか知りませんでしたが、セミナーでRPAのプログラムが実際にガチャガチャ動いているのを目の当たりにして、すごく面白いなと感じました。また帳票の入力作業を自動化できるAI-OCRなども、当時地方自治体のお客様に向けたシステム開発を行っていたので、具体的にお客様が喜ぶ顔が脳裏に浮かび、一気にRPAに興味が湧きました。AIと比べると未経験でも挑戦しやすい領域であることも魅力的でした。AI関連職への転職を検討する中で、自分には『未経験』かつ『統計学などの専門的な数学知識がない』ことが、大きな障壁になっていたのでAIとの関連もありながら、業務効率化が実現できるRPAにまずは飛び込んでみることを決めました」

その数カ月にはパーソルテクノロジースタッフのRPA部門にて内定を獲得。すぐにでも転職したい気持ちでしたが、ちょうど社内の大型プロジェクトにアサインされ、プロジェクト終了までは抜けられない状態になった小林は、入社時期を調整して数カ月は開発業務に従事。RPAをやりたい思いが募る中で、周囲に退職を隠しながらもどかしい日々を過ごし、プロジェクトがリリースされたのを見届け、2020年4月にパーソルテクノロジースタッフへ入社しました。

デジタルワークチェンジエンジニアとして RPAだけでは実現できない業務効率化へ

小林が入社するタイミングでパーソルテクノロジースタッフのRPA部門は「デジタルワークチェンジ」部門に名称変更していました。企業のRPA活用フェーズの変化とともに、RPAツールを用いた開発に加えて、複数の部門をまたいだ業務整理や業務の可視化・フロー化、RPA化業務の選定といった、いわゆる上流工程への対応依頼が増える中で、RPAツールを使うだけのエンジニアではなく、より上流工程から業務効率化、生産性向上を実現する「デジタルワークチェンジエンジニア」の育成を目的とした進化のための名称変更でした。

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小林「転職当初は『デジタルワークチェンジって何? RPAと何が違うの?』と思っていましたが、研修や社内プロジェクトでの経験を終えて、実際にお客様先で就業するようになると、その意味をひしひしと感じました。お客様が『RPAをやりたい』とおっしゃっていたとしても、本当にやりたいのはRPAではなく業務効率化や生産性の向上。RPAだけでは実現できないことがたくさんあるので、最適なツールの選定も含めて、デジタルワークチェンジの観点で総合的なスキルを身に着けなければ、最適解へ導くことはできないと思いました」

パーソルテクノロジースタッフのデジタルワークチェンジエンジニアは、さまざまな技術・知識を持ち、あらゆる可能性を検討しながら、お客様の目指すゴールに向けて社内で一緒に業務効率化・生産性向上を推進しています。 業務効率化や生産性向上を実現するデジタルワークチェンジエンジニアは、エンジニアとしてRPAツールを使いこなせることはもちろん、API連携やWeb通信知識などのWeb開発技術や、さまざまなAIサービスの活用に関する知識などの技術的なスキル、クライアントの課題を本質的に理解するための能力や、業務を可視化する能力、アジャイル開発やリーン開発に対応できるなどの柔軟性、顧客の既存業務のやり方を変える必要があればBPRなどの知識も必要になります。

あえて将来のビジョンを固定しない。派遣のはたらき方を活かして
さまざまなケースに対応しながら、新たな興味分野にも挑戦していく

派遣のデジタルワークチェンジエンジニアの仕事は、ルーチンワーク化されていることがほとんどなく、お客様とのコミュニケーションを経て日々新しいことに取り組みながら、いろんなシステムに横断的にかかわることができるのが特徴です。
もともとホテルやレストランで副支配人としての経験を持つサービス業出身の小林にとっては、お客様とのコミュニケーションや、努力し喜んでいただけることは大きなモチベーション。さらに特定のソフトウェアの保守・運用を対応していたころと比べると、業務の幅が広がり、新たな刺激を日々得ることができているようです。しかし、将来については決まったビジョンを持たずに、興味のあることにどんどん挑戦していきたいと言います。

小林「派遣で働いてみて良いと感じたのは、“新たな分野にチャレンジしやすいこと”と、“特定の技術に対して様々な職場での経験を積むことができること”、そして“それぞれの就業先ではたらく同僚からも刺激を受け、知識が広がること”です。
以前は特定の会社で「このシステムしか知らないが、エンジニアとして通用するのだろうか?」と懸念もありましたが、今は入社して1年ほどで2社のプロジェクトを経験できており、一つの技術に対してさまざまな会社・ケースでの経験を積むことができています。

また、パーソルテクノロジースタッフのデジタルワークチェンジグループに所属しているメンバーとは月2回ペースでオンライン勉強会を行っています。勉強会では就業先の機密情報には触れないように配慮しながら、デジタルワークチェンジエンジニアとしてそれぞれが就業先の現場で触れた新しいテクノロジー事例などもシェアしているため、生の声を通して様々な知識をインプットすることができ、自身のチャレンジから得られる経験と仲間からの情報シェアにより、より広く深い知識を得ることができている実感があります。

さらに今はパーソルテクノロジースタッフでチームリーダーとして、派遣エンジニアのマネジメントにも関わる経験ができており、そちらにもやりがいを感じています。今はデジタルワークチェンジエンジニアとしての技術・知識を習得したいと考えていますが、今後は新たなことに興味が出てくるかもしれません。その時、パーソルテクノロジースタッフなら転職せずに挑戦することができると思います」

パーソルテクノロジースタッフのエンジニアキャリアチェンジ支援

派遣エンジニアが新技術領域に挑戦しやすい2つの理由

パーソルテクノロジースタッフでは、デジタルワークチェンジを始め、セキュリティ、MBDなど様々な新技術領域へのエンジニアのキャリアチャレンジを支援していますが、責任者は、自身の強みや興味に合わせて柔軟にキャリアを選択できる派遣は、新技術領域へのチャレンジにも向いていると言います。

「新技術領域に興味が出た時、派遣には2つの点でメリットがあります。1つは、先駆けて新領域に取り組んでいるお客様先のプロジェクトに入れることです。例えば、事業会社所属のエンジニアがAIに興味を持った場合、所属している会社がAI技術の活用の取り組みを始めるまでは、業務上関わることは困難です。しかし、派遣であれば既にAI活用を決めている企業のプロジェクトにジョインすることができるので、興味のある分野の業務に早いタイミングで関わることができます。もう一つのメリットは、やるべきことや求められる成果が事前に決まっている業務委託とは異なり、お客様と一緒に進めていく派遣だからこそ、検証・検討していくフェーズに関われるということ。早い段階から興味のある分野で経験を積むことができるのは、派遣ならではのメリットだと思います。

また、開発経験をバックグラウンドに持つエンジニアがデジタルワークチェンジ関連の知識を付けた後、再度開発に戻ったケースもあります。RPAなどの知識を通じてツールを使った開発もスクラッチ開発も対応でき、また要件定義など上流工程での経験もあるので、開発エンジニアに戻った場合も大きな強みを持ち活躍することができます。転職することなく柔軟にキャリアプランを考えることができるので、興味や志向に合わせて検討してみてほしいと思います」

パーソルテクノロジースタッフでは、今後もエンジニアのキャリア支援に向けた取り組みを行ってまいります。


本件に関するお問い合わせ

パーソルテクノロジースタッフ株式会社
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