AzureとAWSの比較!特徴やサービス内容の違いを解説

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AzureとAWSはどちらも代表的なクラウドプラットフォームであり、豊富なサービスが提供されていますが、それぞれ特徴や料金体系などが異なり、活用シーンごとにどちらが最適かを判断する必要があります。
この記事では、AzureとAWSの違いを、サービス内容やセキュリティ、料金体系などの観点でわかりやすく解説します。

目次

    そもそもAzureとAWSとは?

    AzureとAWSは、いずれも多様なクラウドサービスを提供しているクラウドプラットフォームです。クラウドサービスとは、サーバーやストレージ、データベースといったITリソースを、必要な時に必要な分だけインターネット経由で利用できる仕組みを指します。

    まずはそれぞれのサービスの概要を確認していきましょう。

    Microsoft Azure(アジュール)

    AzureはMicrosoft社が提供するクラウドプラットフォームです。ExcelなどのOfficeツールやWindows Server、Active Directoryなど、Microsoft製品との連携に優れています。Microsoft製品は多くの企業で活用されているため、それらのツールとスムーズに統合できる点が大きなメリットとなっています。

    Microsoft Azureについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
    【事例付き】Microsoft Azure(アジュール)とは?メリットやデメリット、導入支援についてわかりやすく解説

    Amazon Web Services(AWS)

    AWSはAmazon社が提供するクラウドプラットフォームで、現在200以上もの豊富なサービスを展開しています。アプリケーション開発やシステム運用をはじめ、オンプレミスからのデータ転送やIoTデバイスの一元管理など、幅広い用途に対応しています。

    AzureとAWSのメリット・デメリット

    AzureとAWSには、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。

    Azure

    Microsoft製品との連携性が高い

    Azureの大きな強みは、既存のMicrosoft製品を利用している企業との親和性が高い点です。Microsoft 365のツールで作成したドキュメントを一元管理してシステムと連携させたり、Active Directoryをクラウド上に移行したりする場合に、移行・統合がスムーズにおこなえます。

    OpenAIと連携した生成AI関連サービスも提供されており、既存のドキュメントと生成AIを組み合わせた業務効率化もしやすくなっています。

    導入・運用に専門知識が必要となる

    他のクラウドサービスにも当てはまりますが、クラウド環境の導入・運用には専門的な知識やスキルが必要となります。特にActive Directoryなどの基幹機能を移行する場合は業務への影響が大きく、企業内のリソースのみで実施するにはハードルが高い場合もあるでしょう。

    AWS

    サービスの種類が豊富に揃っている

    AWSには、AI、IoT、ビッグデータ分析など、幅広い領域をカバーする豊富なサービスがあります。企業規模や成長段階を問わず、ビジネスニーズに合わせて柔軟にサービスを選択しやすい点が魅力です。

    EC2やS3など基本的なサービスについてはインターネット上のナレッジも多く、導入の検討やトラブル時の対応が進めやすい点もメリットといえます。

    料金体系が複雑に設計されている

    AWSには豊富なサービスがある一方、サービスごとに従量課金の基準が異なるため、その基準や仕組みを理解していないと想定以上にコストが多くかかる恐れがあります。

    コストが膨らむことを防ぐためには、定期的に課金額をチェックし、使い方を都度見直しましょう。

    AzureとAWSのサポートプラン

    クラウドを利用するうえで、どのレベルのサポートを選択するかは重要なポイントです。AzureとAWSはともに、利用環境・内容によって複数のサポートプランを提供しています。自社の環境に合ったプランを選びましょう。

    AWSには、月額使用料に応じた段階的なボリュームディスカウントが含まれるプランがあります。月額使用料が減ることでサポートプランに適用されるパーセンテージが変わり、利用を減らしたのにサポート料金が変わらない・増えてしまうということも起きかねないため注意しましょう。

    Azureのサポートプラン(2025年11月現在)

    プラン対象料金主なサポート内容
    Basic全利用者無料(Azure利用料に含まれる)セルフヘルプリソースへのアクセス、Azureの正常性通知など
    Developer開発・テスト環境$29/月営業時間内のテクニカルサポート、アーキテクチャサポートなど
    Standard本番環境$100/月24時間365日のサポート、重大度による応答時間保証など
    Professional Directミッションクリティカルな環境$1,000/月サポートAPI、Azureエキスパートによるトレーニングなど
    統合エンタープライズ大規模組織要問合せサクセスマネジメント、カスタムサービスなど

    出典:Microsoft Azure「Azure サポート プランの比較

    AWSのサポートプラン(2025年11月現在)

    プラン対象料金主なサポート内容
    デベロッパー開発・実験環境$29/月または月額AWS使用料の3%の大きいほう営業時間内のサポート、一般的なガイダンスなど
    ビジネス小規模本番環境$100/月または月額AWS使用料の3%~10%(段階的)の大きいほう24時間365日のサポート、インフラストラクチャイベント管理など
    Enterprise On-Ramp小~中規模/ビジネスクリティカルな本番環境$5,500/月または月額AWS使用料の10%の大きいほうテクニカルアカウントマネージャーへのアクセス、優先対応など
    エンタープライズ大規模でミッションクリティカルな本番環境$15,000/月または月額AWS使用料の3%~10%(段階的)の大きいほう専任のテクニカルアカウントマネージャーによる支援、最速の応答時間など

    出典:AWS「AWS サポートプラン

    AzureとAWSのセキュリティ体制

    クラウドサービスを選ぶ際、セキュリティ体制は最も重視される要素の1つです。AzureとAWSは、それぞれ独自の強固なセキュリティ対策を講じています。

    Azureでは約3,500名ものセキュリティ専門家が配置され、データセンターやネットワークインフラを24時間365日体制で監視しています。この大規模な専門チームと、多層防御や暗号化技術の仕組みなどを組み合わせることで、脅威の早期発見と迅速な対応が可能となり、企業の重要なデータを保護する高いセキュリティレベルが維持されています。

    一方、AWSは世界中のセキュリティ規制や業界標準に対応しており、その信頼性の高さから、金融機関をはじめ厳格なセキュリティ要件を持つ企業で広く採用されています。ISO認証やPCI DSSなど、数多くのコンプライアンス認証を取得しており、グローバルな規制環境下でも安心して利用できる基盤を提供しています。

    なお、両者とも企業が求める高度なセキュリティニーズに応える体制を確立していますが、アカウント情報やデータのアクセス権などの管理責任はユーザー側にあるため、企業内でもセキュリティ体制を構築しておきましょう。

    AzureとAWSの料金設計

    AzureとAWSはどちらも従量課金制を採用しており、利用したサービス量に応じて請求額が変動する仕組みです。使った分だけ支払う形式のため、初期投資を抑えながらスモールスタートできます。

    料金は、インスタンスのスペックや稼働時間、リージョン、契約期間など、さまざまな要素によって変動します。また、AzureもAWSも使用量に応じたボリュームディスカウントや長期契約の節約プランなど、コストを抑える仕組みが取り入れられているため、使い方によってコストが大きく変わります。導入前に大まかな料金を把握したい場合は、両社が提供する公式の料金計算ツールを使ってチェックしましょう。

    Azure 料金計算ツール
    AWS 料金見積りツール

    ただし、クラウドサービスの料金体系や費用の相場感がわかっていないと、妥当な金額かどうか判断が難しいケースもあるでしょう。そのような場合は、クラウドの知識が豊富な専門業者に相談し、最適な使い方を検討するのがおすすめです。

    AureとAWSを使い分けるには?

    AzureとAWSのどちらを選ぶべきか迷った場合は、自社の業務環境や今後の事業展開を踏まえて判断しましょう。それぞれに適した用途があるため、具体的な活用シーンから検討していくことをおすすめします。

    Azureが向いている用途

    AzureはMicrosoft製品との連携性が高いため、すでにWindowsServerやActive Directory、Microsoft 365などを業務で利用している企業に適しています。オンプレミスで運用しているWindowsServer環境をクラウドへ移行する際も、既存の設定やライセンスを活かしながらスムーズに移行できる点が大きなメリットです。

    また、社内システムとOfficeツールを統合して業務効率化を図りたい場合や、ハイブリッドクラウド構成を検討している企業にとっても、Azureは効果的な選択肢となります。

    AWSが向いている用途

    AWSは世界中で高いシェアを誇っており、海外に拠点を持つ企業やグローバル展開を進めている企業に適しています。多数のリージョンが世界各地に展開されているため、現地のユーザーに低遅延でサービスを提供できる環境が整っています。今後海外市場への進出を検討している企業にとっては、拡張性の高いインフラ基盤として活用しやすいでしょう。

    また、豊富なサービスラインナップを活かして段階的にシステムを拡張していきたい企業にも向いています。

    AzureとAWSを比較し、用途や今後の展望に合わせて選ぼう

    AzureはMicrosoft社、AWSはAmazon社が提供する代表的なクラウドプラットフォームです。どちらもビジネスで活用できる多様なクラウドサービスを提供していますが、強みや料金体系は異なります。

    パーソルクロステクノロジーでは、お客さまのクラウド導入・活用を支援するサービスをご提供しています。これからクラウドを導入したいお客さまには、Azureクラウド移行フレームワーク導入支援サービスやAWS導入支援サービス、Azureコスト削減にはAzureコスト最適化ソリューションなど、状況に応じた複数のサービスがあります。

    クラウドの導入・活用やコスト面でお悩みの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

    サービス:クラウド移行フレームワーク導入支援サービス(Azure)
    サービス:AWS導入支援サービス
    サービス:Azureコスト最適化ソリューション

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