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自社にマッチしたエンジニアを採用するために!面接でエンジニアへ確認すべき項目とは?
2021.03.30
人材・組織
目次
エンジニアの採用がますます難しくなる中、やっと採用できたエンジニアにすぐ辞められてしまうという事態は何としても避けたいもの。そのためには、入社後に発覚するミスマッチを未然に防ぐことが重要です。ここでは、採用担当者の方にすぐにご活用いただける「面接時にエンジニアへ確認すべき項目」についてご紹介します。
ミスマッチの主な原因は、双方の理解不足にあり
エンジニアが早期退職する主な原因は、入社前の期待と入社後の現実のギャップにあります。企業は、採用の面接時に自社や仕事のアピールポイントを伝えることに重点をおきがちです。そのため、自社特有のルールや他社と比べて行き届いていない点などは十分に伝えきれていない可能性があります。もしそれが積極的に伝えたくない情報であっても、事前に説明しておかないと、入社後の不満につながる可能性があります。
一方で応募者も面接時に、自分の考えや希望をきちんと伝えきれないケースが少なくありません。明確に提示される給料や待遇などの各種条件以外に、企業、応募者、お互いが理解すべき項目について、双方がきちんと説明できているか否か。ミスマッチを防ぐ鍵はそこにあると考えられます。
また、募集要項についても、厳しすぎて応募者の範囲を狭めているようなケースもあります。スキル・学歴など、自社にとっての優先順位と照らし合わせ、適切な条件提示をしているかどうか、確認しておくことをお奨めします。
面接時の質問で、自社にマッチするエンジニアを見極める
仕事に対する考え方について、多方面から質問し、応募者を多角的に捉えて理解を深めることはとても重要です。自社の業務内容、職場環境、企業文化などと照らし合わせると、応募者が自社にマッチする人材か否かがみえてきます。
ここでは、エンジニアにとって特に重要と考えられる質問について具体的に紹介します。
1.キャリアパスの考え方、志向性を確認しよう!
多くのエンジニアは「自分にとって成⾧できる職場環境」を望んでいます。そのため、応募者の今のスキルを把握するとともにその技術を今後どう活かしていきたいか、また将来的にどのようなキャリアを積みたいと考えているかなど、キャリアパスやその志向性についてしっかりとヒアリングしましょう。
【キャリアパスの考え方を知る質問例】
<将来の姿について>
- 仕事を通じて成し遂げたい事や実現したいことは?
⇒⾧期的なキャリア形成の考え方を確認する質問です。回答の傾向から、自社が提供できる仕事や環境かを探ります。
<スキルアップについて>
- 習得したい技術があり、それをどのように仕事に活かしたいか?
- 興味がある、または勉強している技術分野は?
⇒エンジニアにスキルアップは不可欠です。この質問により成⾧意欲を確かめます。さらに自社の教育・方針と合うかなどを確認します。
【志向性を知る質問例】
<ビジョンについて>
- 10年後、5年後はどのようになっていたいか?
- そうなっていたい理由(背景や価値観)は何か?
⇒応募者が思い描くビジョンや仕事をするうえで大切にしていることを探ることで、何を最重視しているのかを見極めます。
<モチベーションについて>
- 働くうえで、モチベーションを高めるものは何か?逆に下げるものは何か?
⇒モチベーションの考え方は、仕事のやりがいがどこにあるかにつながります。自社がそのやりがいの源を提供できるかどうかを確認します。また、応募者自身がモチベーションをコントロールできるかどうかもチェックします。
2.仕事の進め方や働き方のイメージを確認しよう!
人間関係や職場の雰囲気、そして仕事の内容は、長く勤められるかどうかの鍵となる項目です。応募者がこれまでどんな仕事で満足したか、何に苦労したのか、どのようなコミュニケーションに慣れ親しみ、何を望んでいるのかを把握できれば、採用におけるミスマッチを軽減できるでしょう。
【仕事の進め方や働き方の希望を知る質問例】
<過去の仕事について>
- 今まで一番遂行しやすかったプロジェクトと、その理由は?
- 困難だと感じたプロジェクトと、その理由は?
- 一緒に働いている方によく言われることは?
⇒過去の仕事内容を語ってもらうことで、応募者自身も気づいていない"自分に合ったプロジェクトや仕事"について確認します。また、これらの質問を通じてストレスに感じることや、その対応力も確認できます。
<周囲とのコミュニケーションの取り方について>
- 仕事を進めるうえで理想とする周囲とのコミュニケーションの取り方は?
(和気あいあいとコミュニケーションを取りながら進めたい or 黙々と進めたいなど) - これまでタスク管理や業務指示はどのような方法で行っていたか?
(口頭、メール、チャット、専用ツールなど)
⇒過去のコミュニケーションの取り方を確認しながら、自社の就業環境と照らし合わせます。同様でない場合には、自社のコミュニケーションの取り方の現状をしっかり伝えることで入社後の認識の相違を軽減します。
面接を通じて理解を深めることで、万が一、同じようなスキル、条件の応募者がいて選択しなければならない時も指針になります。
応募者も自らの発言だけでは伝えきれないことを上手く引き出してもらえたと感じたら、企業イメージがアップするだけでなく、就業時のイメージもより明確になるはずです。
エンジニアと企業のマッチング精度にこだわる『パーソルクロステクノロジー』
採用担当者の方は、応募者に対して質問すべき項目、伝えるべき項目は理解できても、面接の場面で完璧にこなすことは難しいかもしれません。その場合、企業と応募者をつなぐ"橋渡し役"となる派遣会社の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
パーソルクロステクノロジーでは、双方の"マッチング精度"にこだわった取り組みをしています。その特徴をご紹介します。
【マッチング精度を高める取り組み】
<応募者に対して>
- キャリパスの考え方を把握したうえで、キャリア形成のアドバイスを実施
- 過去の仕事の進め方、働き方を確認し、本人の適正を見極める
- 性格や志向性を理解し、マッチする企業を紹介
<企業に対して>
- 企業風土や部門の方針などを確認
- プロジェクトの背景や目的などを把握
- 就業開始後も定期的なフォローを実施
⇒その他、パーソルクロステクノロジーの特長については『当社について』でもご紹介しております。併せてご覧ください。
さいごに
採用によるミスマッチは早期離職につながり、その結果、企業は時間とお金をかけて取り組んだ採用活動を一から再スタートさせなければなりません。そんな損失を出さないために、採用活動において自社とエンジニアのマッチング度を高めることが重要です。
応募者のキャリアパスに対する考え方や、これまでとこれからの仕事内容、進め方、働き方のイメージについてしっかりとヒアリングすることで、自社で活躍できる人材かを見極めましょう。
エンジニアの採用でお悩みのご担当者さま、ご紹介した質問や確認事項を参考に、実りのある採用活動にしていただければ幸いです。
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